最強量のマネジメント:軽快な人間関係で仕事を進めるマネジャー像

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こんにちは。ぱぶろです。

書籍『最軽量のマネジメント』の読書レビューです。

成長期の「成果主義型」によって、大量離職者を出していたサイボウズ社が、働き方改革の代名詞となるまでの取り組みについて、知ることができます。

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目次

最軽量のマネジメントとは

一般的な権威や立場が強い上司という立場のマネジャー像とは異なり、メンバーとフラットに繋がり、軽快な人間関係での仕事を進めることが出来る次世代のマネジャー像です。

効率化された仕事の中でこぼれ落ちてしまう、モヤモヤとした「感情」を、こうしたい・こうなったらいいのに、という「思い」を拾い上げることができる。

書籍『最軽量のマネジメント』

成果主義・効率化を徹底したマネジメントでも成果は出ますが、組織やチームで仕事をする前提には、メンバー個人の「事情」や「思い」があり、それをいかに汲み取ることが大切です。

最軽量のマネジメントは「捨てる」ことから

マネジメントを刷新しようとすると、既存の業務にアレコレと追加して、出来上がりが歪になり、結果的に余計な負担だけが増えで、軽やかなマネジャー像とは程遠いものになりがちです。

具体的な業務を決める前に、まずは、これまでのマネジメントの定義を「捨て」、新しい定義付けをすることが重要です。

  1. マネジャーは「地位」ではなく「役割」である
  2. 必要なのは「スキル」ではなく情報を公開する「覚悟」
  3. 「自分が神」になる必要はない「誰が何のプロ」かを知っておくだけでいい
  4. 組織図は「ピラミッド型」から「キャンプファイヤー型」へ
  5. 「100%の忠誠心」なんて求めない「100通りの距離感」を受け入れる
  6. 目指すのは「ホワイト企業」より「透明な企業」
書籍『最軽量のマネジメント』

マネジャーといっても業務は職種によって異なるので、まずはマネジャーとしての共通項を定義することから始まります。

情報公開が最も重要である

マネジャーとメンバーの大きな違いには、上から落ちてくる情報量の差であり、これまでのマネジメントを機能させていた大きな要因でもありましたが、必要なのは立場に限らず、情報ができる限り公開されることです。

マネジャーが行うべきことは、たったひとつ。あらゆる情報を徹底的に公開する、そのための風土をつくることです。

書籍『最軽量のマネジメント』

マネジャーの役割は「意思決定」です。そのために、多くの情報が公開されることで、「意思決定」のスピードや質が高まり、マネジャーの負荷を下げることに繋がります。

まとめ

マネジャーのあるべき姿は、企業によって様々ですが、マネジャーへの重た過ぎる責任は、疲弊と退職を繰り返し、企業の衰退へと繋がる場合もあります。

しかし「これが正解」というマネジメントはなく、企業が目指すべき方向によって、色々な形を試行錯誤しながらつくっていくべきです。

しかし、インターネットに始まる技術革新によって、個人が求める多様な働き方を実現できるようなった今では、本書の「最軽量なマネジメント」というスタイルは、必然の形なのかもしれません。

ただ間違いことは、企業をつくるのは人であり、良い会社づくりには、働く人たちのニーズを汲み取ることです。

最軽量のマネジメント(著者:山田 理|発行:2019年11月7日|ページ数:200ページ)

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