転職と副業のかけ算:不安定な社会で“本当の安定”を手にする方法

記事内にPR広告が含まれる場合があります

こんにちは。ぱぶろです。

書籍『転職と副業のかけ算』の読書レビューです。

サラリーマンの終身雇用が当たり前でなくなった、今とこれからも、とても不安定な社会になっていきます。

本当の安定を手にするためには「キャリアを自分で取りにいく」「個人で稼ぐ力を持つ」が必要であり、その考えた方を学べます。

目次

これからの安定には個人で稼ぐ力が必要

これまでは、企業の中で使える能力を磨き、一生懸命に働いていれば、安定した人生を過ごすことができました。

時代の移り変わりとともに、世の中の状況も大きく変化したことで、これからの安定には、企業に依存しない個人で稼げる力が必要です。

「大手企業にキャリアを用意してもらう」とか「給料はもらうもの」という従来の考え方は捨てて、「キャリアを自分で取りにいく」「年収を自分で上げにいく」「副業を通じて自分でお金を稼ぐ」といった考え方をもつことが必要です。

書籍『転職と副業のかけ算』

サラリーマンをしている人は、毎月の給料は会社から支給されるのが普通ですね。

そして、この給料に対して、自分が付加価値を提供することで、稼いでいるという認識を持つことが重要です。

給与は「もらうもの」ではなく「稼ぐもの」です。

書籍『転職と副業のかけ算』

稼ぎ先の企業が永続的に安定している保証はなく、さらに、個人がその企業で存続出来るとも限りません。

どのような事態になっても、対応できる準備が必要です。

「自分はいつだって転職できる」「どんな環境でも、自分でお金を稼げる」「給料以外に収入がある」という状態を実現していくことが「本当の安定」に繋がります。

投資の世界でも言われる、「卵は1つのカゴに盛るな」というリスク回避の考えを持つことが重要です。

企業での評価ではなく、市場での価値を重視する

サラリーマンとしては、企業における評価に対して意識を向けることは重要なことです。

ただし、自分で稼ぐ力を身につけるには、市場における自分の価値を重視する必要があります。

社内評価を大事にするのは前提としてありますが、それだけを基準に考えてしまうと、”井の中の蛙”になってしまいます。働くうえでは、上司の評価や会社組織からの評価よりも、「自分に対する市場からの評価」に重きを置くことが必要です。

書籍『転職と副業のかけ算』

企業の評価は、能力だけではなく、人間性や関係性なども考慮されるので、市場における評価と同じにはならず、ゴマをすっていれば上がる可能性もあります。

「じゃあゴマをするのは意味がないね」という訳でもなく、上司へのゴマをすることで、結果的に自分の市場価値を上げるチャンスを得られるなら、積極的にゴマすりはすべきです。

市場価値を上げるには、生産性を上げる

市場価値を上げるには、自身の生産性を高めることであり、企業の業績を伸ばし、成長に貢献することです。

その中で、本書では、以下の5つの要素を挙げています。

  • 論理的な思考ができる力
  • 構造的に物事を捉える力
  • 物事を俯瞰したうえで、課題を特定する力
  • 課題に対して仮説を立て、誰にでもわかりやすく話せる力
  • 1〜4を用いて組織をマネジメントする力
書籍『転職と副業のかけ算』

あわせて、マーケティングやファイナンス、ITなどの専門特化したスキルを持つこと、スキルを活かした仕事の成果を積むことで、市場価値を高めることができます。

まとめ

トヨタ自動車の豊田章男社長の「終身雇用は難しい」という発言からも、大企業・中小企業に関係問わず、1つの企業で安定して働き続けるのは、現実的では無い世の中になりました。

最近では、副業を解禁している企業も増えはじめましたが、継続雇用の難しさと、給与の引き上げが厳しいという背景もあります。

企業が社員の安定を守る事が困難になったからには、雇われる側としても、自分の持つスキルや経験を、1つの企業だけに使っていてはいけません。

いろいろな企業や分野へ活用し、収入源を増やすなど、安定した環境を自らつくり出すことが重要です。

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方(著者:moto (戸塚 俊介)|発行:2019年8月9日|ページ数:184ページ)

目次