リモートワークの達人:生産性を高めるには情報共有の仕組みが大切

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こんにちは。ぱぶろです。

書籍『リモートワークの達人』の読書レビューです。

存在感は仕事でアピールする。部下を見張るのは止める。1日のリズムをつくる。

世界中に散らばる36人の社員を率いて数百万人ものユーザーに製品を届ける、著書「小さなチーム、大きな仕事」でも知られる、ベースキャンプ社の経営者コンビが贈る、リモートワークのバイブルです。

著:ジェイソン フリード, 著:デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン, 翻訳:高橋 璃子
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情報共有の仕組みをつくる

リモートワークの導入で、上がる懸念の1つには、コミュニケーションの減少による、業務生産性の低下がありますが、そもそも現状の生産性を把握してなく、感覚的に低下するだろうと考えてしまう人は、少なくないかと思います。

オフィスワークであれ、リモートワークであれ、生産性の向上を意識し、社内の仕組み作りをしなければ、どちらであっても生産性は高いとはいえないでしょう。

仕組み化すべき1つには「情報共有」があり、必要な情報を即座に知れることは、生産性の高さに大きく影響します。

同じオフィスで同じ時間に働いていれば、誰かがすぐに答えてくれる。でもリモートで働いていると、答えを手に入れるのにものすごく苦労するかもしれない。

書籍『リモートワークの達人』

しかし、メールやチャット、クラウドストレージ、ToDo管理ツール、オンライン会議ツールなど、今は多くの便利ツールがあるので、これらを有効活用することで、「情報共有」という課題は、簡単に解決することができます。

重要なのは、これらの便利ツールを上手く使うための仕組みであり、望ましいのは企業全体としてルールに沿った運用をすることです。

仕事モードに切り替えるスイッチを用意する

オフィスワークの場合、ほとんど無駄とも言える「通勤」が、人によっては自宅モードから仕事モードに切り替えるスイッチとして機能をしてるかもしれません。

従来の通勤文化の長所は、1日のリズムが決まっていることだ。毎日同じ時間に起きて、電車に乗って会社へ行く。夜になると家に帰って服を着替えて、酒のグラスを傾ける。

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しかし、リモートワークの場合は、「通勤」というスイッチが無くなるため、仕事モードに切り替える新たなスイッチを用意しなければなりません。

適したスイッチは、人によって様々ありますが、1つには「服を着替える」というのは良いかもしれません。

朝から晩までスウェットを着ているのはラクかもしれないが、心までゆるんでしまう危険がある。仕事モードの服と遊びモードの服を分けておけば、気持ちの切り替えがつきやすい。

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または、「起床→朝食→シャワー→洗濯」というような、朝の行動をルーチン化し、徐々に仕事モードに切り替えるという方法もあります。

モチベーションをコントロールする

リモートワークにおいて、最も大きな壁ともいえるのは、孤独な状態によるモチベーションの低下をまねくことです。

実際に、リモートワークを導入したことで、ヒトコミュニケーションが減少し、強い孤独感が大きなストレスになり、精神に悪影響を及ぼしているケースもあります。

しかし、こういった結果は、リモートワークだからということではなく、そもそも仕事に問題があるとも考えられます。

モチベーションが上がらないということは、つまり仕事に問題があるということだ。やるべき理由が不明確だったり、あるいはチームの仲間と気があわなかったりするのかもしれない。

書籍『リモートワークの達人』

働き方が変わるということは、仕事の仕方も変わるべきであり、モチベーションをコントロールするのも、それに適した方法をする必要があります。

モチベーションは、心の健康に不可欠だ。健全なチームづくりにも欠かせない。注意信号を見逃さないように、気をつけよう。

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場合によっては、働いている企業自体を変えるという選択肢も考える必要があるかもしれません。

まとめ

リモートワークによって「通勤」が無くなったことは、不要に消耗する時間や体力が温存できるということで、通常であれば生産性は高まります。

しかし、新しい働き方に対応するまでには、そうとも言い切れず、生産性向上までには様々な課題が生じています。

企業や個人に、それぞれに適したリモートワークがあるので、トライ&エラーを重ねていき、その時の最善を見つけだしていくことが重要です。

リモートワークの達人(著者:ジェイソン・フリード|発行:2020年7月2日|ページ数:272ページ)

著:ジェイソン フリード, 著:デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン, 翻訳:高橋 璃子
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